電動バイクの定義

平成28年の排ガス規制により、2016年10月1日から出荷される新型車には厳しい環境性能が求められるようになりました。
排ガス規制については過去何度も法律の改正が行われてきたのですが、平成24年から施行されていた規制値と比較して、平成28年からのものは約半分にまで数値が変更されています。

これは欧州EURO4で定められている規制値に従った国際基準をもとにしたものなのですが、日本のバイク市場においてはかなり大きな変革が必要となりました。
そこで俄然注目をされるようになってきたのが電動バイクで、従来のガソリンエンジンと比較して排ガス量が圧倒的に少なく、静音性能が高いということで国内外のメーカーが積極的に開発・販売をしています。

電動バイクと聞くと、既に四輪自動車で多く販売されているEV車のようなものを思い浮かべるかもしれませんが、自動二輪車の場合もっと構造は簡単なものです。
むしろガソリンエンジン車と比べて使用されるパーツや機器が少ないのでメンテナンスの手間が軽減するという特長もあります。

電動バイクの定義としてはバッテリーと電動モーターを使っているということで、排気量という基準ではなく最大出力としてそのバイクの持つ力を評価します。
ですので電動バイクを探す時にポイントになるのは「モーター最大出力(最大W数)」と「バッテリー電圧・電流容量(48v-20Ahなど)」といった数字となります。

最も現在電動バイクとして流通しているものはガソリンエンジン車で言うところの原付二種くらいまでで本格的な大型バイクはほとんどモデルとなっていません。
今後増えて来る可能性は十分にありますが、今の所スクーターとして街乗りをするときに使用するバイクといった認識でも間違いではないでしょう。

電動バイクのメリット

電動バイクのメリットはなんと言っても排気ガスがほとんどないということと、非常に乗っていて静かであるということです。
ガソリンエンジンの場合、燃料タンクにあるガソリンを噴射装置を通してエンジンルームに運び、エンジン内で燃焼を起こしてプーリーを回転させ、それをクラッチを通して車輪に伝えるという複数の構造が必要です。

しかし電動バイクの場合は電動モーターがアクセル部分を電子制御をするので、電気を通してモーターが周るという非常に簡単なしくみになります。
そのため故障の原因が限定しやすく、修理が簡単になるというメリットがあります。

電動バイクのデメリット

一方で最大のデメリットとなるのが価格が高いということです。
同じメーカーの車種で比較をしても、ガソリン車と電動バイクとでは約10万円の差額があるので、燃費で元をとるにしても長い時間が必要になります。

それとまだ充電ステーションが少なく、バッテリー容量が小さいので長距離走行が難しいという問題があります。

 

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