盗難時に取るべき行動

バイクの出荷台数の減少が伝えられる中、一方でバイクの盗難件数は微減にとどまっています。
日本国内においては人気は低迷傾向にあるバイクも、東南アジアなどの海外では高い人気があることから日本製のバイクを狙って盗難をする組織的な犯罪者も多く暗躍しています。

むしろバイクオーナー一人あたりの盗難に遭う確率は高まってきていると言ってもよいので、人気車種を所有している人などは厳重な対策をしておくことが大切です。
しかしいくら厳重に管理をしていても、外出先などで強引に運び出されてしまうといった盗難被害に遭うことはあります。

もし自分のバイクが盗まれたとわかったらできるだけ速やかに対応をしておくようにしましょう。
近年のバイク盗難の傾向として、盗まれたらあっという間に海外に持ち出されてしまうことが多いので初動でどれだけのことができるかが重要な対応策になってきます。

まずバイクの盗難がわかったら一番最初にすべきことは現場の保全と盗難届の提出です。
盗難届は最寄りの警察署や派出所に出向いてもよいですが、現場を保全するという意味では110番から警察に通報をするのが一番よいといえます。

110番に通報をするとその場でどういった状況でどんな被害があるかについて詳しく聞かれるとともに、現場をどう保全するかについて指示があると思いますのでそのとおりに従います。

通報後には実際に警察官が訪れて現場の様子を調べるのでその時に手順に従って盗難届の受理番号を発行してもらいます。
この受理番号は届け出から数日くらいで通知されるので、その番号をもとに廃車手続きや保険の申請を行います。

盗まれたバイクが見つかったら

もう一つ知っておきたいのが、バイクは一旦盗難を受けたのちにオーナーのもとに戻ってくる率が非常に低いということです。
やや古いデータですが平成25年時点での盗難バイクの還付率は45%と半数を下回っています。

低い年には30%台ということもありますので、バイクの盗難被害後すばやく遠方に運び出されてしまっているということがわかります。
これは自動車と比べてバイクは輸送がしやすく、盗難車に乗っていても目立ちにくいということも関係しています。

バイクの盗難届を出したら同時に陸運局で廃車手続きをすることにより、税金の支払い義務をストップしてもらうことができます。
この廃車手続きは一時抹消登録手続きとして扱われるので、もしその後の調査によりバイクが手元に戻ってきたら再び登録をすることで以前と同じように乗ることができます。

もし自分が偶然盗まれたバイクを発見したら、まずは警察に連絡をしてください。
自分のバイクだからといって乗って帰ると、「盗難車」として届け出されているバイクに乗ることになります。

 

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