水素エンジンの仕組みとメリット
水素エンジンは、ガソリンや軽油といった化石燃料の代わりに水素を燃料としてピストンを動かし、バイクや自動車の推進力を生み出すエンジンのことです。
燃料電池自動車に使用されているエンジンにも水素は使用されているものの、駆動力となっているのは水素を化学反応させることで生み出された電力であり、水素そのものを燃料としてエンジンを動かしているわけではありません。
水素をエンジンの燃料として活用する大きなメリットは、二酸化炭素をほぼ排出しないという点でしょう。
化石燃料とは異なり、水素は酸素と結合させて燃焼させると二酸化炭素ではなく水が発生します。
つまり、ガソリンと比べると環境への負荷が非常に少ないクリーンエネルギーなのです。
また、水素の純度がそれほど高くない状態であっても燃焼効率は非常に高いという点も魅力ということができます。
自然エネルギーを活用して水素を取り出すことが可能という点も、水素エンジンが注目されている理由です。
ガソリンや軽油などの化石燃料は、精製をする過程で大量の燃料を必要とします。
一方、水素は太陽光や風力など自然由来のエネルギーを使って水を分解することで取り出すことが可能です。
そのため、水素エンジンを広く普及させることで無駄のないエネルギー供給システムができると期待されています。
水素エンジン搭載のバイクを開発しているメーカー
水素エンジンを搭載したバイクの開発へ積極的に取り組んでいる国内メーカーと言えば、Ninjaシリーズで広く知られているカワサキモータースと、SR400やビーノが有名なヤマハ発動機の2社です。
カワサキモータースは2022年9月に水素エンジンを搭載したデモマシンの公開を行っており、実際にモビリティー・リゾートもてぎでデモ走行も行っています。
バイクのボディはNinjaH2をベースとしているのが特徴です。
デモマシンに搭載された直噴型の水素エンジン開発は、世界屈指の自動車メーカーですでに水素エンジンを搭載した自動車を発表しているトヨタから技術指導を受けており、世界最先端の技術が搭載されていると言うことができるでしょう。
ヤマハ発動機はカワサキモータースの開発プロジェクトと連携している一方で、自社オリジナルの水素エンジン開発にも取り組んでおり、2022年12月の会見ではすでにプロトタイプが完成しており、高性能での走行が可能な段階へ達していると発表しています。
ただし、実用性の高い燃料タンクの開発が未だ途上にあることから、サーキットにおけるデモ走行などは未だ行われていません。
現時点では水素エンジンを搭載した四輪バギーによるテストが進行中です。
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